About Us
一陽会病院は、福島県北部に位置する精神科・心療内科の専門病院です。初代寺山晃一院長が、「患者さんや家族に希望を与える病院を作りたい」という考えで、昭和34年7月にこの病院を創立しました。
当院は、次のような特徴をもっています。
診療の特徴
福島県北部にある精神科・心療内科の病院の中では、唯一、急性期治療病棟を持っています。また、心の病気でゆっくり休養したい人のためのストレスケア病棟もあります。 主に統合失調症やうつ病、さらに適応障害や不安障害などの患者さんの治療にあたっています。
外来患者さん向けにデイケアも充実させています
特に、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)、うつ状態の方を対象にした集団認知行動療法、就労支援プログラムなどのプログラムがあり、患者さん個別の目標を達成できるように援助し、現在までの復職率は85%を超えています。
入院患者さんの早期退院を目指しています
入院された患者さんが出来るだけ早期に退院できるよう多職種チームで取り組んでいます。 病院全体での現在の平均在院日数は150~160日で推移していますが、急性期治療病棟での平均在院日数は40日前後となっています。
福島県は、平成23年3月11日の大震災とその後の原発事故によって、重い空気に包まれました。しかしながら、震災時に芽生えた絆、他人を思いやる心、自分達がやらなければという意識は、重い空気を少しずつ取り除いてきました。私たちも、「自分達がやらなければ」という信念をもって、福島で生活している人達が安心できる医療を提供していきます。
スタッフの教育とサポートに力を入れ、経験不足の方でも不安なく勤務できるように、しっかりとした教育体制、支援体制があります。新人の方、精神科・心療内科で働いたことがない方でも、安心して働くことができます。
社会医療法人としての使命
社会医療法人制度は、平成19年4月に施行されました。その制度最大の主旨は、社会医療法人が、不採算経営の続く自治体病院を始めとした公的医療機関の受け皿として、その役割を担うことにあります。
従来は、救急医療やへき地医療など公益性の高い医療は自治体病院が中心となって行ってきましたが、不採算経営が続くことによって大きな負債を抱えることにより、経営に破綻をきたした病院も出てきました。そこで、医療法人の中で経営基盤が安定し、なお且つ公益性の高い病院に対して社会医療法人として認可し、自治体病院に代わって、地域住民のニーズに応えられるような医療が提供できるような制度を作り上げたのです。
公益性の高い医療とは、具体的にあげると「1.救急医療 2.災害医療 3.へき地医療 4.周産期医療 5.小児救急医療」の5つです。こうした医療は、医療全体の中でも大変重要な役割でありますが、残念ながら収益性を確保する事は困難です。
平成25年4月現在、社会医療法人の認可を受けた医療法人病院は225施設であり、精神科救急医療の分野では22施設です。精神科の場合は、救急医療の中で精神科救急医療として一般の救急医療とは別枠で認可されることになります。
今後は、社会医療法人としての責務を果たせるように、地域の精神科救急医療を積極的に進めて行きたいと考えています。
平成25年 9月 理事長 寺山 賢次