当院の名称(一陽会病院)は、大昔の中国の占い本の『易経』にある『一陽来復』という言葉に由来します。
『易経』では、全ての現象において、陽の気(=良い運気)が多くなったり少なくなったり、逆に見れば陰の気(=良くない運気)が少なくなったり多くなったりを繰り返しているとされています。「段々と陽の気が少なくなって、ついには陽の気がなくなり陰の気ばかりになりました。でもその後、再び陽の気が復活してきました。これから陽の気がどんどん増えますよ」、これが『一陽来復』です。昔の人は、冬至を境に日が長くなることから、冬至に太陽の力が復活すると考えました。ですから冬至も一陽来復とも呼ばれています。
どん底の状態にあっても、再び良いことがめぐってくるというのが、一陽来復の発想です。「患者さんや家族にとって希望の持てる病院になりたい」という願いから、当院の寺山晃一初代院長が、当院の名称を一陽会病院としました。